2015年8月12日水曜日
落合の蹉跌
今シーズンの出足は好調だったドラゴンズは開幕1カ月過ぎて失速し、負け越し数が15(8月11日現在)と最下位に沈んだままで、開幕前の評論家らの予想通りに最下位に落ち着いた印象だ。落合が監督を退いて以降のドラゴンズはBクラスの常連となってしまった。その落合がGMに就任し、チームを蘇らせるかと期待したが、成果は何も見えてこない。
どのようなチームにしようと落合は構想したのか。最近のドラゴンズは、好調時の岩瀬のような絶対的な抑えの不在が多くの負けにつながっている。落合が監督だった頃の、1点差を守り切るというゲーム運びができず、かといって、相手チームのエースに対して打ち勝つほどの強力打線もない。12球団1といわれた投手陣も、今はそうではない。
選手の世代交代が課題だと指摘され続けてきたが、ドラゴンズは失敗した。そう簡単に若手が育つなら、どこのチームも苦労しないだろうし、黄金時代を築いたチームの多くは低迷期を経験する。中堅選手の奮起や若手の台頭が希薄なポジションはトレードで補い、チーム力の低下を食い止めるのがフロント陣の役割だが、年棒が高くない外国人選手をかき集めるだけのように見える。
どうせ低迷がしばらく続くのだろうから、勝敗は二の次にして若手を起用し、実戦で経験を積ませて1流に育て上げろと言いたくなるが、起用し続けた若手が必ず1流に育つとは限らず、プロ野球が興行でもあることを考えると、実績を示すことができない選手の起用には限度がある。
起用された若手がすぐに活躍することは珍しくないのだが、活躍は続かない。他チームはデータを分析して弱点を洗い出し、次からは弱点を責められる。そうした新たな闘いに対応できた者がやがてレギュラーとなるのだが、実戦で対応力を誰でもが発揮できるわけではない。そして、対応力はコーチらが教えて身につくものでもなく、試合に出続ける間は常に対応力が求められる。
どんなチームにすることを落合は構想したのだろうか。黄金期を築いた監督として誰よりもチームを知っていたはずだから、より明確にチームの強化策が見えていそうなものだが、成果となっては現れない。新戦力は伸び悩み、チームから放出した選手が他チームで1軍に定着するなど、選手の見極めが迷走気味にも映る。黄金期を知りすぎている故に、柔軟な発想に制約が生じているのかもしれない。
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