2016年の米国の新車販売台数は1755万台で、15年の1747万台を上回って過去最高となった。乗用車は710万台で前年比8.1%の減少だが、小型トラックが同7.2%増の1044万台と好調で、全体の約6割を占めるまでに増えた。この小型トラックとはピックアップトラックやSUV、バンなど、乗用車と大型トラック以外の車種。SUVが伸びているが、ピックアップトラックの好調も続いている。
2016年のメーカー別シェアは、1位がGMで17.3%(台数は304万台)、2位フォード14.8%(259万台)、3位トヨタ14.0%(244万台)、4位クライスラー12.8%(224万台)となる。米ビッグ3にテスラ(0.2%、4万台)を合わせた米国メーカーのシェアは45%ほどだ。ただし、現地生産が増えているので米国産車のシェアはもっと高い。
メーカー別シェアを続けると、5位ホンダ9.3%(163万台)、6位ニッサン8.9%(156万台)、7位ヒュンダイ4.4%(77万台)、8位キア3.7%(64万台)、9位スバル3.5%(61万台)、10位メルセデス2.1%(37万台)の順。ちなみに11位がVWで1.8%(32万台)、12位BMW1.8%(31万台)と、日本では輸入車ベスト3に入る独2社が並ぶ。
販売が増えている小型トラックだが、小型といっても、そこはアメリカ。5m超の車体に大排気量のものが主流で、燃費は良くなく、ガソリン価格が高くなると販売は陰り、安くなると好調になる。今やアメ車を代表する存在になった大型ピックアップトラックも、分類上は小型トラックになる。
乗用車やSUVの後部を開放荷台にしたような形態のピックアップトラックは、税金や保険料が乗用車より安いこともあって、家庭で乗用車と同じように使われるようになって増えた。25%という商用車関税に保護され、利益率が高いので米メーカーは販売に力を入れている。トヨタなどは米国内に工場を新設してピックアップトラック市場に参入した。
日本の2016年の新車販売台数は497万台、うち軽自動車が、不振が続くとはいえ172万台でほぼ3分の1強を占める。軽自動車という規格に対して米国や欧州などから批判があるが、米国メーカーも欧州メーカーも軽自動車市場に参入しない。市場があり、そこで売りたいと狙うなら、市場参入するしかない。
なぜ、欧米のメーカーは、日本の軽自動車市場を批判はするが、参入しようとしないのか。安価でチープな小型車ならともかく、日本の軽自動車と競合できる品質と価格では欧米メーカーは製品化できず、「本気」で軽自動車市場を狙っていないからだろう。だから制度への批判にすり替えて対日圧力の材料とするしかない。
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