2014年9月20日土曜日
名を売るチャンス
ほんまに、名を売る絶好のチャンスを逃したで、あいつ。産経の加藤達也ソウル支局長のことや。ソウル地検から呼び出し食らって、のこのこ出掛けやがったんや。「こっちは天下の産経だ。事情聴取したい言うんやったら、そっちから出向いて来んかい」とタンカ切って、居座っていていい場面だったけど、弁護士連れて出頭してしまいおった。
容疑は、情報通信網法違反だというから、韓国政府が隠したがっている情報をすっぱ抜いたのやろか。でも産経によると、大統領の朴氏の動静が確認できなかった7時間について韓国内で話題になっていることを取り上げ、韓国紙、朝鮮日報のコラム、韓国国会での議論などを紹介したコラムが原因だというのやから、スクープなんかとは全く関係なしや。
この記事は電子版に載っただけやそうやが、韓国の市民団体が記事を執筆した加藤ソウル支局長を告発し、地検がすぐに動いた。そういうシナリオだったんやないか。韓国の市民団体は日本のネットもようけ見張ってることが分かったが、日本語で書いたものも韓国に関係があるからとソウル地検が乗り出すというのは、奇妙な話や。日本の新聞社の日本国内での報道もソウル地検が見張ることが許されるなら、韓国の司法が日本国内にも及ぶことになるで。
話を戻して加藤支局長やが、韓国の異常な司法の“犠牲”になることができるチャンスやったんや。ソウル地検の呼び出しに応じず、「逃亡の恐れあり」とでも理由を付けられてソウル地検に身柄拘束されていたならば、報道の自由のために闘うジャーナリストとして名を挙げることができたンや。体を張らなきゃ、あかん。
それに、加藤支局長が身柄拘束されていたなら、韓国流の民主主義に対する国際的な疑念を一気に広めることができたかもしれん。ソウル地検が加藤支局長を事情聴取に呼び出し、行動を制限しただけでも国際的に「刑事上の名誉毀損に関する法律が言論の抑圧に使われる実例」などと、言論の自由に対する侵害が懸念されているんやから、身柄拘束されていたら国際的に大きなニュースになったはずや。
おまけに、ここぞと産経は大々的に得意の韓国批判を繰り広げることができたのになあ。加藤支局長が身柄拘束されたなら、立派な「被害者」ダ。韓国得意の、被害者感情を強調して自己を正当化するという手法を、今度は産経側が使うことができたンや。でもまあ、そんな被害者ぶって自己正当化するのは、冷静に見れば、みっともない振る舞いやが。
出頭したのは、加藤支局長の判断か、会社からの指示か、どっちや。検察に呼びつけられて、ビビって加藤支局長が出掛けて行きよったんなら、根性なしや。でも、国家権力を賞賛して支えるという会社の体質に見えるから、権力の命令には黙って従うよう会社が指示したのかもしれん。どっちにしても、自由な報道のために、少しは抵抗する姿勢を見せんかい……まあ、産経にジャーナリズム感覚を求めても無理だとは分かってるんやが。
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