100年前の1918年の日本で起きたのが米騒動。投機などによって米価が暴騰し、怒った人々が廉売を要求して米屋を襲ったり、高利貸しや地主など資産家宅を襲撃したりした。富山県魚津市で漁民の妻女らが動いたのが最初で、全国に広がり、大規模化した。
名古屋では3万人が警官隊と衝突、軍隊が出動して鎮圧し、京都でも軍隊が出動して鎮圧した。大阪や神戸でも大規模な暴動が発生し、焼き打ち、略奪などが行われ、東京でも大騒動になった。農村や炭鉱でも暴動が起こり、参加者は数百万人ともされる。
米価の暴騰を後押ししたのが、シベリア出兵を見込んでの買い占めだ。日本は米国と同數の1万2千人を派遣すると宣言したが、参謀本部の判断で増派を続け、7万3千人に達して東シベリアを占領した。また、コメ以外にも鈴木商店が製粉、三井物産が木材など買い占めが行われた。
シベリア出兵は欧州が主戦場となった第一次大戦と関連していたが、その第一次大戦は、劣勢のドイツで労働者が蜂起し、皇帝は亡命、共和国を宣言したドイツは降伏、11月に連合国と休戦協定を調印して終わった。死者1000万人以上、負傷者2000万人以上という惨禍をもたらした第一次大戦で諸帝国は解体し、諸国が独立した。
日本では第一次大戦戦終結で好景気にブレーキがかかり、錦糸相場が暴落し、鉄も暴落して鉄成り金が続々倒産、大阪造船鉄工所が職工130人を解雇したりし、失業対策事業として土木事業が盛んに行われた。
東北・北陸が大雪に見舞われたこの年、浅草オペラの人気は最高潮で、歌舞劇協会が「カルメン」を上演し、宝塚少女歌劇が東京で初公演、東京音楽学校演奏会でベートーヴェンの「運命」が初演された。交通事故の増加で警視庁は赤オートバイで取り締まりを強めたが、女性に初めて運転免許証が交付されたのもこの年。
「白虹日を貫く」が流行語になった。これは、大阪朝日新聞の寺内内閣弾劾関西新聞記者大会記事に「白虹日を貫けり」とあり、日が天使を意味すると警察は解釈して発売禁止になるなど大きな騒ぎになったため。社長は辞任し、編集局長らの幹部記者や長谷川如是閑・大山郁夫ら客員が退社し、後任の編集局長に国体論者が就任して朝日の論調は一変した。
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