2025年7月16日水曜日

4文字の略語

 大統領選でトランプ陣営が使ったスローガンのMAGA(Make America Great Again=アメリカを再び偉大にしよう)は支持者を中心に共有されて広まり、世界でも知られるようになった。一方、いろいろな4文字の略語が作られるようになり、面白がられたのはTACO(Trump Always Chickens Out=トランプはいつも腰砕け)だった。

 外報によると他にも、MEGA(Make Europe Great Again=欧州を再び偉大にしよう)やMAGA(Make America Go Away=米国は出ていけ)、FAFO(Fuck Around and Find Out=好き勝手にやれば痛い目を見る)、YOLO(You Only Live Once=人生は一度きり)などの4文字略語が現れたという。

 英語の4文字略語は多く、AIDS(Acquired Immune Deficiency Syndrome)、ASAP(as soon as possible)、HTML(Hypertext Markup Language)、http(hypertext transfer protocol)、ICBM(Intercontinental Ballistic Missile)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、LGBT(lesbian, gay, bisexual, transgender)、Wi-Fi (wireless fidelity)、PTSD(post-traumatic stress disorder)、SOHO(small office 、home office)など日本でも使われているものも多く、NASAやSWAT、GAFAなど固有名詞扱いとなった略語も多い。

 誰にでも4文字略語を作ることはできるから様々な4文字略語が今後も現れるだろう。思いつくまま作ってみると、MAFA(Make America Funky Again=アメリカをまたファンキーにしようぜ)。Greatは政治家が言うと解釈の範囲が狭まるが、ファンキーは「個性的で魅力がある」で、個性や魅力の解釈は個人に委ねられ、多様な人々が自由に生きることを認め合う社会にふさわしい。

 最近のジャズにうんざりした往年のジャズを好む人なら、MABA(Make America Bebop Again=アメリカでビバップをまた演ろうぜ)か。少ないコードの曲で細かい音を連ねて演奏しまくるモード奏法が増殖して、どれもこれも似たように聞こえ、「どうしてジャズはこんなふうになってしまったんだろう」と違和感ばかりが募るファンは、CDなどでビバップを聴いて楽しみ、「これでいいいんだよ」と思う。

 自国第一主義を掲げるのは米国だけではなく、中国はMCGA(Make China Great Again=中国の偉大な復興)だ。中国の自国第一主義が危ういのは、軍事力で領土を拡張することを想定しているらしいことで、周辺諸国は迷惑している。「Great Again」政策を掲げる国家は、国内的には愛国的な求心力を高めるが、国際的には他国との摩擦を繰り返す。MCFA(Make China Friendly Again=親しみやすい中国に戻る)には時間が相当かかりそうだ。

 日本でMJGA(Make Japan Great Again=日本を再び偉大にしよう)を掲げた場合、いつの時代を偉大とするかで議論が出そうだ。バブル華やかな頃か、高度成長期か、日本軍が外国で戦勝を続けていた時代か。どの時代にも負の側面があり、庶民か富裕層か権力者かーなど視点次第で評価は変わるだろう。MNGA(Make Nissan Great Again=日産をまた偉大にしよう)なら、社内派閥には興味がなく、有能で実行力があり、報酬に執着がない経営陣が必要だな。

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