2015年4月22日水曜日
当たらない予想
プロ野球のペナントレースが始まったが、セパともに昨年の優勝チームは勝率5割台とスタートダッシュに失敗した(4月中旬現在)。昨年のAクラスのチームで、好調なのはパの日本ハムだけ。ブームを巻き起こした広島は負け越して最下位、オリックスも負け越しが10以上となり最下位だ。一方、開幕前の順位予想で低評価だった中日、ヤクルト、西武が好調だ。
順位予想で、セでは中日が最下位か5位とされ、優勝は阪神か巨人とする人が多かった。パでは優勝予想はソフトバンクとオリックスに分かれた。ところが開幕してみると、セは昨年のAクラスの阪神、広島が調子に乗れず、パではオリックスが勝率2割にも達しないほどの惨状。
まだシーズンは始まったばかりで、順位予想が最終的に当たるか外れるかは不明だ。だが、シーズン序盤に負け越し数が増え過ぎたチームは、調子が上がってきて連勝しても、やっと勝率5割に戻った辺りで息切れして行きつ戻りつし、シーズンを5割前後で終えることも珍しくない。今年のオリックスは、いつ5割に達するかな。
オリックスは昨年2位と健闘し、シーズンオフの補強で打線を強化したので、多くの予想で優勝候補に挙げられていた。選手層が厚いチームが、シーズンを通しては強いのだろうが、故障者続出とあっては、補強の効果は薄れる。誰が故障するかまで予想する人はいないだろうから、予想は外れる。
順位予想が外れがちなのは、キャンプなどを見ても、主力選手の状態、新戦力の台頭具合、チームの実際の戦力バランスなどを評論家や担当記者が充分に把握していないからだろう。評論家が各チームのキャンプを1、2日ずつ訪れたとしても断片的な印象しか得ることはできまいし、担当記者は他チームの仕上がり具合を直接見ることができない。
具体的な細かな情報を得ることができないため、順位予想が断片的な印象に基づく主観的なものになると、前年のチーム、選手の活躍度が影響しよう。つまり、前年シーズンの延長線上に今年のチーム、選手を位置づけるので、そこに前年の調子を持続しているとの“期待”も混じり込む。だが、毎年が新しいスタートとなるので、前年の延長線上にあるとは限らない。
評価が主観的に偏ることを避けるためには、要素を点数化するのが確実な方法だ。細かな要素についての評価を事前にポイント化しておいて、キャンプなどでチェックする。できるがけ多くの人の評価を積み上げることで、人による評価の偏りを抑制できる。これは評価を共有することにもつながる。つまり、キャンプやオープン戦を断片的に見た人の評価を集めることで、総合的な状況が浮かび上がる。
予想が外れることなどが繰り返されるのは、プロ野球がまだ科学的な分析の対象になり切れておらず、客観的な分析を行うことができる人材が、プロ野球とその周辺に欠けていることの現れでもあろう。ただ、優勝争いを含めて「筋書きのないドラマ」がプロ野球の魅力だとするなら、予想が外れることは当然視されるか。
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