今年は寒波が早く来て、一気に冬本番になった印象だ。北日本から西日本まで各地での降雪が例年より早く、雪国で根雪になる時期も例年より早い。気象庁は、ラニーニャ現象が発生していると見られるとし、東日本の低温と西日本日本海側の少雨及び沖縄・奄美の寡照がラニーニャ現象時の特徴と一致するとした。ラニーニャ現象が起きると冬の日本付近では、西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなるという。
夏の暑さでも冬の寒さでも、季節の変化が一進一退を繰り返して徐々に進んでいくならば、寒暖の変化に体も慣れて順応しやすいのだろうが、この冬のように「冬の気配が漂ってきたな」と思い始めたところで一気に真冬並みの寒い日が続くと、真冬を迎える心の準備がまだできていないこともあってか、寒さが一層厳しく感じられる。
降雪もかなり多い。降っては溶けてを繰り返すのが例年の冬で、心の準備もできていくのだが、いきなり日に何度も雪かきをしなければならなくなって、今年の冬は体力的にも楽ではない。もう冬本番だと覚悟を決めるしかないのだが、気持ち的に冬に「負けた」という妙な敗北感めいたものさえ漂う。
「冬には寒さを楽しみ、夏には暑さを楽しむ」というように達観できれば季節の不順にも心を乱されず、いきなりの真冬にも「こんな冬もあるさ」などと平常心で受け入れることができるのかもしれないが、達観などということは簡単にできないのが人間(だから、時を超えて処世訓がいつの時代にも適合する?)。
季節の変化を愛でて四季の“表情”を楽しむのが、四季がはっきりしている日本における風流な生き方なのかもしれないが、夏の暑さや冬の寒さというものを愛でるようになるには、けっこう修行が必要だ。むしろ、暑さや寒さがストレス要因になる人は多いだろうから、体感を制御することは難しい。
気持ち的に冬に「負けた」という妙な敗北感は腹立たしい。だが、寒さや降雪に対する無力感に加え、一気に冬本番となった状況に抗う術も人間にはなく、季節の変化に人間は従って生きてきた。「負けた」という妙な敗北感は、季節の変化に対して人間が受け身であることを示す。
受け身であることから脱するには、季節の変化に立ち向かっていく心構えが要る。立ち向かうとは積極的に受け入れることに繋がり、暑さや寒さなど厳しい季節の変化を愛でる余地も出てくる。とはいえ、立ち向かう気持ちが簡単には出てこないのも現実。やはり寒さは厳しいと真冬の厳しさに負けを認めながら、雪かきに励みつつ、体を動かすことを楽しむぐらいから始めるか。
0 件のコメント:
コメントを投稿