コロナ禍を経て変わったものというと「外出時にトイレを使用した後で必ず手洗いをするようになったことぐらいだ」と友人。コロナ禍の最中は自分や家族がコロナに罹患することを恐れる気持ちが強く、人と会うことが少なくなったそうだが、以前から使用することが稀だったマスクはとっくに着用しなくなり、3蜜を意識することもなくなり、コロナ禍以前の日常に復帰したという。
仕事ではオンラインの打ち合わせが増え、飲み会は減ったそうだが、1人でチョイ飲みすることが増え、行きつけの店が増えたそうだ。知人らとの付き合い方は変わらないが、無理に会わなくてもいい人との付き合いは減り、家族や自分の健康により注意を払うようになったと言う友人は、外出を忌避するようになったりはせず、生活の価値観に「大きな変化はない」とする。
コロナ禍の最中は、手洗いや消毒、マスク着用などが半ば強制的に求められ、外出自粛や面会自粛、旅行自粛、会合自粛、会食自粛など自粛という体裁の政府主導の感染対策に人々は従った。その効果があってかコロナ禍は過ぎ去った気配だが、対策の何が効果があって何が効果が少なかったかーなどの検証が行われているのかは定かではない。
コロナ禍では感染症の専門家のマスメディア露出が大幅に増えた。科学的な対策だとの名分が掲げられ、数々の対策が提言され、専門家は人々に対して対策の実行を呼びかけた。それら数々の対策が現実の社会において、どのように作用して効果を発揮したのか(あるいは、期待された効果はなかったのか)を検証して明らかにすることは、今後の感染症対策をより実効性のあるものにするために必要だろう。
例えば、新型コロナの感染拡大には何度かのピークがあり、第9波まで観測されている。それらの感染拡大はなぜ起きたのか、そして、それらの感染拡大がなぜ終息したのか。この疑問に感染症の専門家は答えていない。ワクチンの接種者が増え、複数回のワクチン接種も行われたが、感染拡大の波はワクチン接種とどのような相関関係があったのかも明らかになっていない。
手洗いや消毒、マスク着用に加え数々の自粛を人々が行っていたにもかかわらず、新型コロナの感染拡大の波は繰り返した。何が感染拡大を起こさせ、何が感染拡大を終息させたのか。科学的な分析が専門家からまだ示されていないのは、検証しているが結果がまとまらないのか、検証をしていないのかも明らかではない。ウイルスの変異によって感染拡大が繰り返されたとの解釈もあるが、それなら客観的に検証することは難しくはないだろう。
新型コロナの感染拡大の波は「自然現象かもしれない」と友人。感染者が市中に増えても「天井」があって、それ以上に感染者は増えずに感染拡大は終息に向かい、市中の感染者が減れば感染拡大に転じることを繰り返すとの解釈だ。「その説では、第9波の後に第10波以降の感染拡大が起きていないことを説明できないな」と聞くと友人は「そうすると考えられるのは、ウイルスが急速に弱体化したということか? 感染拡大の波が自然現象だとしても、そのメカニズムを解明するのは専門家の責務だよ」。
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