2014年7月2日水曜日
パシフィック・カップだ
W杯ブラジル大会でアジア勢が1勝もできず、そろって1次リーグで敗退したことで、アジアからの出場枠が減らされるのではないかと懸念する声が出ている。アジアからの出場国を減らし、その分を欧州や南米に振り分けたほうが「レベル」が上がると、つい連想しそうになるが、そんなに単純なものではない。
各国の代表チームの選手は入れ替わるので、4年間で、強いチームに変貌することも弱いチームになることもある。スペインやイングランド、イタリア、ポルトガルも1次リーグで敗退したように、欧州の強豪国の代表チームだからといって常に強いわけではない。アジア勢の中からも4年後に強い代表チームが出てくることは、あり得るのだ。アジア勢が自陣営に籠って守るだけの退屈な試合をしていたわけではないし、惜しいシュートは幾つもあったのだから、アジアは卑屈になる必要はない。
それに、W杯を頂点に位置づけ、アジアでのサッカー人気が高まったことでFIFAをはじめ世界のサッカーマーケットを牛耳っている連中は大儲けしているはず。W杯へのアジアからの“関門”を狭めて、アジアのサッカー熱を冷すような決定は、FIFAなどが自分らの“儲け”をみすみす削るようなものだ。
とはいえ、日本代表チームが1次リーグで1勝もできずに敗退したことは現実で残念だ。敗因は、戦術か戦略かチーム構成か、選手の体力か技術か気力か経験か……いくつもの敗因が絡み合っているのだろうから、専門家が冷静に分析することが必要だが、素人から見ても、欧州で活躍する選手は増えているのに、代表チームは欧州や南米勢など強豪国との対戦数が少ないことは確かだ。
欧州や南米の選手は地域選手権を争う代表選に加え、クラブリーグでも強い相手と常に試合をしていることで、経験を積み、鍛え上げられるし、それが次世代に伝わっても行く。強い相手との定期的な試合を増やすことが日本代表チームに必要だが、日本周辺のアジアに欧州や南米勢に匹敵する強豪国はない。しかし、太平洋に接する国には豪、米、コスタリカ、メキシコ、ホンジュラス、コロンビア、チリなどと今W杯出場国がある。
こうした太平洋に接する国による年1回のパシフィック・カップを創設し、日本も参加するなら、強豪相手に日本代表チームは経験を積むことができる。大西洋カップがないからFIFA公認のカップ戦にすることは難しいかもしれないが、それなら日本主導で発足させればいい。太平洋に接する全ての国を招くことは費用の面などから難しいだろうから、当面は日本、米、豪、メキシコの4カ国を正式メンバーとし、コロンビア、チリなど太平洋に接する国の中から数カ国をゲストに招いてもいい。
パシフィック・カップが始まったとしても日本代表チームは最下位が続くかもしれないが、“格上”の相手と闘う経験を積むことで鍛え上げられ、また、学ぶことも多いはずだ。さらに、中南米の選手の“スカウトの場”ともなればJリーグの活性化策にもなり、Jリーグでプレーする代表候補の選手たちにも刺激になろう。
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