札幌の不動産会社の店舗内で、除菌消臭用のスプレー缶約120本を従業員が室内で噴射して廃棄処分しようとしたが、室内に充満したガスに引火して爆発、建物が全焼するとともに隣の飲食店の客ら50人以上が負傷した。爆発の衝撃波で一帯の建物の窓ガラスが破損した。
消臭剤のほかヘアスプレー、制汗スプレーや殺虫剤、芳香剤、塗料など様々なスプレー缶(エアゾール缶)が市販されているが、それぞれの機能を持つ薬剤をガスと一緒に缶に封入している構造だ。使われるガスはLPG(液化石油ガス)やジメチルエーテルなど。
今回の札幌の爆発は、危険性を知らない従業員が不適切な方法で大量のスプレー缶を廃棄処分したために生じたが、別の懸念を示唆している。都市内などで特定の建物に損害を与えるために、近隣で意図的に今回と同様の方法で爆発を起こすことが可能なことを実証した。スプレー缶はどこでも誰でも入手可能だ。
武器ではないもので社会に混乱をもたらすものにはドローンが知られている。英ガトウィック空港でドローンの目撃情報が相次ぎ、3日間に渡って断続的に滑走路が閉鎖され、旅客機の発着ができず、約14万人が影響を受けたという。
地元警察はテロの可能性を否定、混乱を狙った妨害行為とみて調べていると英メディア。容疑者2人が拘束されたが、釈放され、誰がドローンを飛ばしたのか不明のままで、「最初からドローンがなかった可能性がある」との捜査関係者の発言も出てくる始末。
今回の英空港のドローン騒動は、世界中の空港においても起こり得るだろう。何かの目的で意図的にドローンを空港に侵入させる行為を防ぐことは簡単ではない。地上なら柵や塀を強固にすることができるが、空港は空に向かって開かれている。ドローンを使った侵入などで業務を妨害する行為は、空港に限らず各地で増える可能性はある。
都市部における自動車を使った歩行者への攻撃は世界各地で何回も起きている。入手が容易な商品を使って誰にでも、無差別攻撃や社会の混乱を狙った行為が可能で、そのハードルは実は低いことを一連の事件は示している。
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