2019年4月13日土曜日

スーダラ元年

 「スーダラ節」が発売されたのは半世紀以上前の1961年8月。この年には「上を向いて歩こう」「王将」「銀座の恋の物語」「ラストダンスは私に」「君恋し」「東京ドドンパ娘」「コーヒー・ルンバ」「北上夜曲」「山のロザリア」などヒット曲はいろいろあり、歌い継がれている曲も多い。

 スーダラ節は、高度経済成長が続く活気に満ちていた時代の勢いを感じさせる曲で、「わかっちゃいるけど やめられない〜」と自虐ネタを明るく笑い飛ばす歌詞と軽快なノリの良い曲調もあって、世代を超えて今でも人気がある。

 発売された1961年をスーダラ元年とすると、スーダラ2年に「五万節」「無責任一代男」、スーダラ3年に「ホンダラ行進曲」、スーダラ4年に「だまって俺についてこい」、スーダラ5年に「ゴマスリ行進曲」、スーダラ6年に「何が何だかわからないのよ」などヒットを連発した。植木等はスーダラ46年(2007年)に亡くなった。享年80歳。

 東海道新幹線が開業したのは1964年。各駅停車は「こだま」だが、停車駅が少なく所要時間が最も短い超特急は「ひかり」と名付けられた。世界における高速鉄道の先駆であり、世界に高速鉄道が普及する時代の開幕を告げた存在だ。

 ひかり元年を1964年とすると、ひかり11年に博多まで山陽新幹線が全線開業し、ひかり18年に盛岡まで東北新幹線と新潟までの上越新幹線が開業、ひかり51年に金沢まで北陸新幹線、ひかり52年に新函館までの北海道新幹線が開業した。また、ひかり28年に山形新幹線、ひかり33年に秋田新幹線が開業した。

 本居宣長が著作『紫文要領』で「もののあはれ」を説いたのは1763年(=もののあはれ元年)。『古事記伝』44巻を完成したのは1798年だから、もののあはれ35年で、もののあはれ32年に『玉勝間』の最初の巻が刊行された。約1万首の歌を詠み、500人近くの門人を持った本居宣長が亡くなったのは1801年だから、もののあはれ38年。享年72歳。

 日本の古典に由来する元号は史上初めてとされ、画期的なことのように報じられている。とはいえ、元号という仕組みは中国由来であり、漢字は中国文化そのものであるから、お釈迦様の掌にいる孫悟空のように日本の元号は中国文化の中にある。元号を廃止できないとすれば、もっと日本オリジナルだと自尊心を満足させるためには、ひらがなやカタカナの元号に転換する必要がありそうだ。

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