2019年5月15日水曜日

温暖化論の新たな仮説

 電磁波は、波長が最も短いガンマ線からX線、紫外線、可視光線、赤外線、遠赤外線、マイクロ波、中波などと分類される。波長が短いほどエネルギーが高く、波長が長いほどエネルギーが低い。波長が短いX線は病院でのレントゲン撮影やCT、工業での非破壊検査など広く利用されているが、人体には有害とされ、厳密に管理される。

 電波と呼ばれるのは3THz以下のマイクロ波と中波で、衛星放送やマイクロ波通信、携帯電話、GPS、電子レンジ、無線LAN、デジタルテレビ、FMラジオ、短波放送、AMラジオなどに幅広く使われている。電子レンジはマイクロ波を発生させ、食品中の水分子を振動させて摩擦熱を発生させることで食品を温める。

 ある友人は、「20世紀から人間が、軍事用や民間のレーダーや無線通信、ラジオやテレビ放送、GPS、携帯電話など各種の電波の使用を各国で大幅に増やし、空気中に地球規模で大量の電波が常に飛び交う状態になったことが、地球温暖化を引き起こしているのではないか」と疑っている。

 地球を温暖化させているのは、大気中に排出されたCO2の増加によるものだとされ、国際的にCO2の排出削減に向けた取り組みが進められている。温暖化によると見なされる「異常」な気象現象が世界各地で起きているとされ、各国はCO2排出削減を確実に進めていくことになっているが、すでに排出されたCO2による温暖化効果が強力なので、もう手遅れだとの見方もある。

 友人は、「温暖化現象とCO2排出増加が同時に起きたから、CO2排出増加が温暖化現象を生じさせていると解釈されているだけだ。CO2に温室効果があるのは確かだろうが、CO2による温室効果は熱を溜めるだけで、新たに熱を発生させるわけではない」とする。

 「だが、温暖化現象と電波の世界的な大量使用も同時に起きている」と友人は指摘し、「電波が大気中の水分の振動をわずかに促進させていると考えるなら、大気中に新たに熱が発生することが説明できる」。さらに「波長が様々な各種の電波が世界中で使われるようになったので、それらが大気中の水分のみならず窒素、酸素などの分子にかすかにエネルギーを与えている可能性もある」という。

 大気の成分は一般に窒素78.1%、酸素20.9%、アルゴン0.93%、CO2が0.03%などとされる。水分(水蒸気)の存在は場所や時間で大きく変動するが最大で4%ほどとされる。電波が大気中の水分などにエネルギーを与えていたとしても、人類は各種の電波の使用をやめることはできない。つまり、友人の仮説が当たっていたとしても、やはり温暖化現象の進行はもう止めることはできない。

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