国政選挙で投票するときに何を基準に判断していいのか分からないとの声がある。そのため、候補者個人や政党に対する印象で判断したり、候補者や政党の公約を見比べ自分の「得」になりそうな方に決めたりする。だが、印象や好みで候補者や政党を選ぶと、見かけの良さや自信ありげな強い主張、現実味のない改革提案などにつられることがある。
国政選挙のたびに迷い、Aが期待外れだったから今度はBに投票するというのは博打と似ていて、信用していない候補者や政党に対する主権者の投票態度としては、それもアリかもしれないが、博打で儲かることは少なく、期待通りの結果が得られるかどうか心もとない。
確固とした判断基準が国政選挙にはある。それは、選挙前の政治に満足しているなら与党に投票し、選挙前の政治を支持しないなら野党の第1党に投票する。国政選挙は主権者が政権党を選択する場だ。政権交代を望むなら、野党第1党に投票を集中するしかない。野党の少数政党に投票することは結果的に政権交代を阻み、それまでの与党を助ける。
野党第1党を支持できなかったとしても、それまでの政権与党の政治を変えたいと考えるなら、野党第1党に投票するしかない。野党第1党が、政権を批判することには熱心だが、現実の様々な課題に対して有効で具体的な対策や政策が希薄だったとしても、それまでの政治を変えるためには政権交代しかない。
それまでの与党の政治に満足せず、不満が多いが、野党第1党の政権担当能力に疑問があり、政権交代には不安が大きいという人もいるだろう。野党第1党は信用できず、とりあえずは政権交代を見送り、現状維持で我慢するという選択もある。それは棄権として現れるが、棄権という行為が主権者の政治不信と解釈されたとしても、現実政治を変えることはできない。
国政選挙とは、選挙の後の数年間の国政を委ねる政権政党を選択する機会であり、選挙前の与党に対する主権者の評価を示す機会である。選挙までの与党の政治を支持するか、それとも変えるか、それを投票の判断基準とすれば国政選挙は単純な仕組みだと見えてくる。
乱立する弱小政党の中から公約に共感・同調した弱小政党に投票する人もいる。自分の政治意思を投票に反映させたのであり、自己満足はできるだろう。だが、弱小政党がわずかな議席を得たとしても国政を変えることは難しい。そうした投票行為が現実の政治に反映されて、政治に変化が現れることはまずない。
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