2019年上半期に日本に来た外国人旅行者数は前年比4.6%増の1663万人で、上半期として過去最高になった。単純に2倍すると年間では3326万人になる計算だ。JTBは、通年で前年比12.3%増の3550万人と予想している。
訪日外国人旅行者数は2013年に1000万人台に乗り、2014年1341万人、2015年1973万人、2016年2403万人、2017年2869万人、2018年3119万人と大幅に増加した。これは、2012年以降に日本がアジア諸国を中心にビザ発給要件を緩和したこととLCC就航の増加によるものとされる。
外国から日本を訪れる人が増える一方、日本人の出国者は1990年に1000万人台に乗った後、増減はありながらも1995年に1500万人を突破し、1600万人台、1700万人台で推移している(2012年は1849万人。2003年は1329万人と急減)。2017年1788万人だったが、2018年1895万人と過去最高になった。
日本を訪れる外国人旅行者が増えているのは、日本に関心を持つ外国人が増えたことの反映であろう。だが日本に外国から来る観光客だけが世界で増えているわけではない。日本人の出国者も増えているし、中国人をはじめとして国外に観光旅行に出る人々が各国で増えている。
国連世界観光機関によると、世界での2018年の国際観光客数は前年比6%増の14億人。地域別にみると、観光客が増えたのは中東10%増、アフリカ7%増、欧州6%増、アジア太平洋地域6%増、米州3%増。各国の経済成長とビザ取得条件の緩和、航空運賃の低価格化などが国際的な観光旅行者を増やしたとする。
世界の人々はどこへ出かけているのか。国別に見ると(2017年)、1位フランス8691万人、2位スペイン8178万人、3位米国7586万人、4位中国6074万人、5位イタリア5825万人、6位メキシコ3929万人、7位英国3765万人、8位トルコ3760万人、9位ドイツ3745万人、10位タイ3538万人、11位オーストリア2946万人、12位日本2869万人となる。訪日外国人旅行者が2019年に3500万人になったとしても、日本が世界のベスト10になれるかどうかは不明だ。
世界で外国への観光旅行者が増えた結果として、異文化の尊重が世界で広範に根付き、異なる価値観を互いに認めあい、共存することが促されるならば国際的な観光客の増加は歓迎すべきことだ。だが、外国で異文化を体験し、「やっぱり、うちの方がいい」などと異なる文化や価値観に否定的になることも珍しくはない。急増する訪日外国人旅行者は、どんな日本理解を持ち帰るのか知りたいものだ。
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