日本の半導体業界では、日本人技術者が週末に韓国に行って韓国企業に指導したりノウハウを教えたりして技術などが韓国企業に流出したと言われた。半導体にとどまらず、液晶や有機EL、原子力などでも同様の例が繰り返されたという。
週末に韓国に行って技術指導をしていた日本人技術者は、所属会社に隠れて韓国に行っていたと推定され、けっこうな謝礼を得ていたであろうとも見られている。いわば、日本人技術者の闇営業だ。それが韓国企業の躍進に寄与したことは間違いないだろう。
やがて韓国企業は、欲しい技術などがあると、破格の好条件を提示して日本企業から技術者を引き抜くようになり、日本に遠慮せずに振る舞うようになった。半導体や家電の日本企業の経営不振に伴う人員削減もあって、多くの技術者が韓国企業に移ったなどとも言われた。
韓国における日本人技術者の闇営業は、個人の視点で考えると、個別利益の最大化を図るのは理解できないわけではない。技術などに関して秘密保持契約が個別に締結されていなかったのなら闇営業は個人のモラルの問題だが、モラルは現金の威力にしばしば弱いものだ。
韓国における日本人技術者の闇営業は、日本企業の優位が続いている間は問題として表面には浮かんでこなかった。うまいことやってる奴がいるというような話ですんでいたが、韓国企業の急成長と日本企業の衰退もあって、韓国への技術流出に無頓着だった日本に対する自己批判として問題化した。
半導体や家電では韓国企業が世界的な大企業に成長し、日本企業の凋落は著しい。日本企業の弱体化には経営方針の迷走や過大投資など様々な問題があったのだろうが、日本人技術者の闇営業による技術流出が韓国企業の急速な成長を助けたのは間違いなさそうにも見える。
韓国企業の行動に問題があったというのではない。技術などの取得のために様々な手段を用いるのは各国企業も行っているのであり、技術の流出を許した日本企業に問題があった。企業に属している個人の闇営業は、明るみに出ることで問題視される。おそらく闇に閉ざされたままの闇営業は他にもあるに違いない。
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