2025年12月20日土曜日

ライブ活動は終わりか

 ザ・ローリング・ストーンズが、計画していた2026年の欧州ツアーを取りやめたとの情報がSNSに流れている。キース・リチャーズが長いツアーに出ることを渋っているとか、キース・リチャーズの腱鞘炎or関節炎が悪化して2時間ものライブステージに耐えられないとかの情報が流れ、もうザ・ローリング・ストーンズのライブを見ることはできないとの悲観論が現れている。

 キース・リチャーズもミック・ジャガーも80歳代となり、年齢的にも、これでもうザ・ローリング・ストーンズのライブを見ることができなくなったとのコメントも多い。彼らは2024年に北米ツアーを行い、翌2025年に欧州ツアーを予定していたというが、2025年のツアーは中止になっていた。日本公演は2014年が最後で、来日を望む声も多かったのだが、もう実現しそうにない。

 米国のブルーズやジャズのミュージシャンなら80歳代になってもステージに立つ人はいるのだが、それはクラブなどのステージで、ザ・ローリング・ストーンズのようにスタジアム規模の広いステージで動き回るライブを行うことはない。小さなクラブで、メンバーは椅子に腰掛けていてもいいから、ザ・ローリング・ストーンズのライブをもう一度見たいと多くの人は願うだろうが、ビッグ・ビジネスとなった彼らにはそうした選択肢はないだろう。

 1950年代に米国でR&B・ソウルやロックンロールが大衆音楽の主流になり、60年代になって米国や英国で多くのロックバンドが現れた。そうしたバンドは、聴いている人々を揺り動かす音楽や演奏を提供し、動き回るライブパフォーマンスを始め、バンドメンバーはステージ外でのロックスターとしての野放図な振る舞いなど、新しいスター像を築いた。ロックの大半の歴史に関わってきたザ・ローリング・ストーンズの影響は大きかった。

 日本を含む世界中にザ・ローリング・ストーンズやメンバーの追随者や模倣者があふれた。ビートルズと対照的に彼らは反抗的イメージで当初売られたが、それは当時の堅苦しい社会規範や品行方正であるべきというスター像を揺るがし、自由に音楽を作ってもいいし、自由にライブを行ってもいいし、自由に生きてもいいという見本ともなり、世界の人々の意識に影響を与えた。

 ザ・ローリング・ストーンズの功績の一つに、商業資本に支配されていた音楽業界のビジネスに風穴を開けたことがある。レコード会社の言いなりに動くのではなく、会社をつくって自分たちで音源を企画・制作し、版権なども管理し、プロモやツアーなども自分たちで管理した。日本の芸能界では芸能プロの支配力がいまだに大きいことを考えると、音楽業界や芸能界の「搾取」に抗ってビッグになったザ・ローリング・ストーンズの凄さが見えてくる。

 「 Satisfaction」「Jumpin' Jack Flash」「Brown Sugar」「Start Me Up」「Honky Tonk Women」「Get Off of My Cloud」「Tumbling Dice」「It's Only Rock'N'Roll」「Star Star」「All Down The Line」など、キース・リチャーズのギターリフなどで始まる名曲は多く、おそらくザ・ローリング・ストーンズが活動を停止しても世界の多くのバンドにカバーされていくだろう。

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