米トランプ大統領は2期目の就任以来、しばしば一方的主張を掲げ、乱暴とも見える諸施策を打ち出し、関税の一方的な引き上げなど実行に移されたものも多く、世界は振り回されている。何を言い出すか見当がつかず、何をやるのかも見当がつかないトランプ氏の言動に世界は注目し、トランプ氏のSNSでの投稿内容がトップニュースになったりもしている。
MAGAを掲げて当選したトランプ氏は、アメリカ・ファーストを基本に既存の国際秩序の組み替えを進めている。何らかの戦略に基づいて進めているのだろうが、奇策の連発にも見える。既存の国際秩序に従わず、トランプ流の米国優先を着々と実行に移しているような気配だが、強権を振るう様子は権威主義国の統治スタイルと似てきた。トランプ氏に対する批判は米国でも顕在化し、デモでは「No king」の言葉も現れた。
自由選挙が定着し、最高権力者である大統領の任期は2期に制限されている米国で、権力を一手に握り任期に制限がない「王様」が誕生する可能性は低いが、もしトランプ氏が、中国の習近平氏やロシアのプーチン氏のように強権で議会や最高裁を従わせて憲法を改正して3期以降の続投が実現すると、トランプ氏は「王様」になることができる。
トランプ氏が「王様」になることができたなら、何を行うだろうか。想像してみた。トランプ氏は1946年6月14日生まれであり、2025年には誕生日に約7000人の兵士や150台の軍用車両などが参加する大規模な軍事パレードを実施し、今年からはトランンプ氏の誕生日に、グランドキャニオンなどの国立公園に誰でも無料で入園できるようにするという。
自己愛や自己肯定感が際立って強いトランプ氏なら、「王様」になれば自分の誕生日を特別な日であるとして祝日にし、国民皆がトランプ氏を祝う日であるとするだろう。もちろん、当日のデモは州兵や連邦軍によって厳しく取り締まられる。「俺の誕生日だぞ。祝わない奴はアメリカ人じゃない。国外追放だ」などと怒り散らし、アメリカ・ファーストがトランプ・ファーストに変質したことを示す。
連邦政府の建物には自分の肖像画や写真を掲げることを義務化し、主だった空港には自分や家族の名前を冠し、連邦政府が関与する文化施設やスポーツ施設にも同様に自分や家族の名前を冠することを強制する。トランプ氏が「王様」になっても諸外国(日本以外?)は簡単には言いなりにならず、国際的な名声を得ることは困難だろうから、例えば、米国がトランプ平和賞を創設し、自分が受賞して大いに誇る(賞金額はノーベル賞の数倍にするかな)。
こうしてトランプ「王様」は、できないことはない=何でもできると満足するだろうが、1946年生まれとあって高齢化には抗することができない。うかつに後継者を決めると、政権内の自分への忠誠心が薄れる可能性があるので、子供を後継者にするしかない。だが、自分の子供を次期「王様」にするための憲法改正を行うことができるパワーが、その時の「王様」に残っているのかは不明だ。
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